佐宗恭 オーストラリアナショナルシリーズレポート
Kyo Saso Report
2017 Australia National Series Round2
先週に続き、オーストラリア遠征中の佐宗恭より、大会レポートが届きました。
ジュニアエリートクラスへ初参戦となった今大会。
2歳刻み(17−18歳)の年下ではあるが、昨年同シリーズ第1戦では16歳クラスで優勝をしており、世界選手権大会でも決勝進出と、自信を持っていざレースへ。
しかし待ち受けていた壁、屈辱の結果から明らかにした心のブレーキの正体とは・・・
前回のレポートはこちらから
レース1日目 ナショナルシリーズ第2戦
今回レースが開催されたコースは、第1ストレートが100メートルもあり、セクションのみならずスタミナ面でもタフなコースになっていました。
セクションは第2ストレート−第3ストレートがプロストレートにというレイアウトで、前日の練習ではプロストレートとゲートを重点的に練習しました。
大きな問題はなくクリアし、ゲートもしっかり決まったので、調子も良く、いい感じでレースに臨めました。
予選1本目。
スタートで少し遅れてしまい4位の位置でコーナーに入るも、イン側の選手と同時に入ったので
寄せられてしまい失速。プロセクションを通過できず6位。
予選2本目
ゲートで挟まれましたが、ライン変更しアウト側に位置取り、第1バームでハイローを狙いました。
予想通りラインがあき、ハイローで仕掛けましたが、スピードが足りずまたしてもプロセクションを飛べずに6位でゴールしました。
予選3本目
ゲートが1コースと行けるチャンスでしたが、前のモトのトラブルで長時間スタートゲートの上で待たされてしまいました。
そしていざスタートとなると両足のふとももがつってしまい、そのままスタート。
第3ストレートのプロストレートの中盤でつりがアゲインしてしまい追い上げられず終了。
気持ちもうまく乗っていかず自分のライディングもできない1日でした。
レース2日目 グランドアサルトシリーズ第2戦
公式練習時から雨が振りコースはウェット状態。
それでもライディングには支障なく、各セクション問題なくクリアできました。
予選1本目
1本目から、W2,W7と前日の3位と一緒にヒートに入りました!
ゲートも4人並んでスタート。1個目までほぼ同時。自分もビビらず突っ込んだが、
その後のスプリントが強い。。。前に出られてしまいラインがなくなってしまいました。
その後プロセクションをクリアできず、失速してしまい6位でゴール。
予選2本目
雨は以前降り続いたままでレーススタート。
スタートもミスなく、第1ストレートも問題なくこなし2位でコーナーに入り、
その後もミスなくこなし2位でゴールすることができたました。
ようやくまともにレースをすることができたヒートでした。
予選3本目
ゲートも決まり、スプリントでもうまく加速させ2位でコーナーインしましたが、
プロセクションで失速。結果4位でゴール。
準決勝
雨が強くなってきていましたがレースはスタート。
5位で1コーナーへ進入しました。
コーナーでライン変更し3位か4位でプロストレートに入りましたが、ジャンプ3個目の前に漕ぎをいれたら間が短く、漕ぎ続けたままジャンプを飛び出してしまいました。結局着地へ届かず、準々決勝で終わりました。
横にライダーがいて少しでも前に出たくて漕いだ結果、漕ぎすぎてしまいました。
次回頑張ります!では終わらせたくない
最初のレポートはここで終了していました。
まぁ最初だし、結果は気にせず、経験を次につなげていこう!
今回はここで終わるわけにはいかない、これがこれまでの失敗であると思っていた。
そこで一歩突っ込んで心境を確認、すると今までは聞けなかった答えが返ってきたので、一部を紹介します。
経験から学んだことは・・・
久しぶりに何もできないレースでした。
まず1つはレースになるとプロセクションが飛べませんでした。
理由は至って単純で、焦ってしまい、速くいきたい気持ちが先走り、いつも以上に抑えてしまい届かない。特に周りに選手がいたりするとそうなってしまいます。
もう1つはスタート直後に挟まれることにビビって引いたしまうことでした。
これまでも指摘されてきた部分でしたが、改善できないままジュニアエリートを迎え、散々な結果への原因となりました。
2013年世界選手権、2014年世界選手権大会で2年連続ビビらず突っ込んで行き転倒してから突っ込む事が怖くなっていました。
でも2日目の2ヒート目は突っ込んでいって、前に出れたので自信がつきました。
ビビらずハンドルをしっかり持って突っ込むようにしてみようと思います。
Video:3decodeco (2013年世界選手権大会 準決勝)
明瞭な課題を持ち帰る
誰にでもある苦い体験、それを取り除くことはそう簡単ではないです。
しかしこれを聞き出せるか出せないかは大きな収穫となりました。
そして課題に取り組み改善できた時、リミッターが解除され新たな佐宗恭が見られるでしょう!
佐宗恭のオーストラリア遠征は今週で終了。
中井飛馬選手のみオーストラリアへ滞在し、第3戦大会にも出場予定です。
それまでに下記ライブページより再放送がご覧いただけるので、見逃した方は是非!