長迫吉拓の新たな挑戦 | UCI Track World Cup

Track World Cup

BMXのワールドカップシーズンインは5月なのでまだですが、今日はトラック種目ワールドカップのお話!

シーズンが11月からスタートするトラック種目、今週末からアメリカ・ロサンゼルスにて開催される第4戦へ、BMXリオ五輪代表の長迫吉拓が参戦します!


2種目で東京五輪を目指す!

これまでスイスのUCIワールドサイクリングセンターを拠点としていた長迫選手は、トレーニングとしてトラックを取り入れていたが、それでもほとんど経験と言える経験はなかった。

前々からBMXレーサーがトラックに適性があるのでという話から、長迫選手も興味を持っており、夏から本格的な挑戦の準備がスタートした。

昨年11月2日、トラック日本チームの拠点である修善寺サイクルスポーツセンターにて、ブノア・べトゥとジェイソン・ニブレット両コーチが同席して、実力チェックを行った。

Watt Bikeと実走テスト後、コーチからの判断は「高いポテンシャルを持っている!」
その後のトレーニングなどを通して「競技を気に入るか否か」は、この日だけでは判断ができなかったので、まずは1ヶ月のチーム合宿参加が決定した!

null


チームスプリント第1走者として早くも才能発揮!

11月末USABMXグランド大会終了後、12月から1ヶ月の合宿へ参加。

今回長迫選手が挑戦する種目はチームスプリント、1チーム3名で構成されるが、1走目は最初の250mのみ、時間にして17−18秒ほど。
ここで早速BMXレース特有のスタートダッシュが、チームスプリント第1走としてのタイムアップに繋がることが見え始めた。
スタートダッシュ後の後半部分の強化は必要であったが、日本チーム入りの可能性の話が浮上し、今週末開催されるワールドカップ第4戦へ向けて取り組むことが決まった。

null

Photo : Kenichi Inomata


相乗効果でメダルを狙う!

1種目のみの活動でも難しい中で、2種目に挑戦。

無謀ではないか、メインとされるBMXが疎かになるのでは。
いろんな心配の声も上がる中、取り組む前に長迫選手と1つの約束をした。

「ただの2種目出場ではなくて、やるなら両方でトップをとる」

両種目で五輪出場もすごいことではあるが、やはら取り組むなら最高を求めて行く必要があるでしょう!ということで、お互いの相乗効果をうまく活かして、両種目での結果向上を長迫選手は狙っていきます。

既にBMXに取り付けたパワーメーターでの数値も上がっているので、オフシーズンのトレーニングとしても良い効果を発揮している。

null

Photo : Yoshitaku Nagasako


BMXレース経験をどこまで発揮できるか!

最初のレースがワールドカップ!これまたビッグな舞台ではあるが、BMXでも同じ舞台は経験しているので、そういった意味では国際大会慣れをしている長迫選手がどこまで対応できるかが楽しみの1つ。

長迫選手以外にも、今週末の第4戦には女子チームスプリントにBMXカナダナショナルチャンピオンが参戦するなど、BMXレーサーがどこまで活躍できるか注目です。
ロンドン五輪銀メダリストのニュージーランド出身サラ・ウォーカー選手もトラック種目へ取り組みを開始したり、リオ五輪競輪種目で金メダルを獲得したオランダのエリス・リヒトレーも、BMXチャレンジクラスでは8度の世界チャンピオンを獲得しているなど、クロスオーバーでの活躍が楽しみです!

大会は2月25日(金曜日)から予選がスタート!

null



Share this post